2012年作品展「Super Vision」 2012年4月28日~4月30日

「今までに見たことも考えたこともないもの」

…そんなひらめきから始まったのが、2012年のテーマ 「Super Vision」。

 

着想の根幹となったのは、なんと「宇宙」。

ある日のテレビ番組で見た、星団のきらめき、星雲の広がり、ある星の一生…。

それを見た瞬間、頭の中でイメージと言葉が繋がったのです。

私にとって、まさに「今までに見たことも考えたこともないもの」がそこにありました。

 

それは、私にとって新しい「挑戦」の日々でもありました。

今までと同じ方向へ進むのではなく、もうひとつ違う次元へ伸びていきたい。

自分に課した課題の大きさに怯みそうになることもありましたが、

最初に抱いたひらめきを信じ、テーマに真正面から取り組んでいった1年だったのです。

 

メインテーマのインスタレーションが目の前に組み上がった時、足もとから伝わった震えは、

安堵と言うよりも、「これを、お客様はどう見て下さるだろうか」という、期待と不安!

作家として、自分に厳しくあることの大切さを、改めて教えてくれた作品になったと思います。

 

答えは、3日間にいただいたお客様の声の中にありました。

ただただ、このテーマから逃げることなく、向かっていくことができてよかった、と

感謝の思いでいっぱいになりました…。

 

家の中での小作品たちも、メインテーマのイメージをモチーフに、楽しい展開を考えました。

恒例のカップ&ソーサーをはじめ、灯り、花器、コーヒーメーカー、お鍋、耐熱のお皿、

アクセサリーケース等など…。どの作品も、思い入れたっぷり。

皆様の生活の中に溶け込むことができたらとてもうれしく思います。

 

また、今年のオマケは小さな針刺しでした。

作品展が終わってから、「さっそく使ってます」の声も多くいただき、嬉しさひとしお。

私も楽しく、使っていますよ!

 

今回は、新しい山脈のひとつの頂を登り終えたような、そんな清々しさでいっぱいです。

この清々しさを、来年のテーマにまたつなげていきたいと思います。

 

また、作品展を支えてくれた皆さん、受付業務や駐車場整理など、

いつもいろんな雑用を快く引き受けてくださる生徒の皆さん、

ありがとうございました!

 

また、皆様と共に、来年へのスタートを切れることが、

何より嬉しい私です。